富士住建は、1987年、昭和62年に埼玉で創業したハウスメーカーです。
在来軸組み工法と、ツーバイフォー工法(2×4工法)の住宅を販売しています。
主な施工エリアは関東一円ですが、家を建てる以外の活動を積極的に行っており、
それらの活動がメディアに紹介されるなど知名度は徐々に上がっているようです。
また、ローコストハウスメーカーの逆をとった「完全フル装備の家」は、
見た目の安さではなく必要なものを含んだ価格提示という消費者に対して正直で親切な
富士住建の姿勢が評価されています。
では、富士住建の評判、坪単価、評価など詳しく見ていきましょう。
◇ 富士住建の特長 その1 : 親切な価格表示
坪単価を安く見せるために試行錯誤するハウスメーカーが多い中、
富士住建は、「完全フル装備の家」として、
住宅設備はもちろん、カーテンやシャッター、床暖房やエアコンなどを
セットにした価格表示で勝負する真面目さが特徴といえるでしょう。
家を購入するためには、総額を見て計画しないと
失敗する危険性があります。
その失敗をできる限り少なくするために、
こう言った総額が見えやすい坪単価の表示は評価できるところでしょう。
☆ 坪単価とは?
「坪単価」と聞くと、みなさんどのように受け止めるでしょうか。
展示場などで詳しくお話しを聞いた方は
「その坪単価だけで家が建つわけではない」
といったことに気づかれていると思うのですが、
家を検討し始めたばかりの人は、
「家を建てるのにかかる総費用を坪数で割った単価」
と思われている方も多いと思います。
ただ、通常は、カーテンや空調機器はもちろん、シャッターまで坪単価に含んで
価格を提示しているところは少ないのです。
タマホームなどを見てもわかりますが、見た目の安さで勝負するハウスメーカーは、
これら、住み始めるのに絶対に必要な費用についても坪単価に反映せず消費者が聞いて
「安い!」と感じる坪単価の設定をしています。
◇ 富士住建の特長 その2 : ヒノキ好きをとりこにする商品
富士住建では、木材で有名な和歌山のヒノキを使ったシリーズなどもラインナップし、
特徴を出しています。
木にこだわりを持つ方にとっては、
和歌山の桧といえば有名なのではないでしょうか。
現在、「長期優良住宅」の性能を求める方が増えてきましたが、
家を長くにわたって存在させるためには、
当然内部がしっかりしたものでないといけません。
ただ、それだけでなく、
その家に対して、住む方が愛着を持っていることが望ましいです。
「長期優良住宅」にするためには、細かな規定がありますが、
それだけでなく、
ご家族が建てた家を好きになることがとても重要で、
そんなご家族のこだわりを受け止めて、形にしてくれる
ハウスメーカーを選択すべきでしょう。
予算に合わせて、部分的にもこだわりを入れることができる
バリエーションを持った富士住建は、
こういった、こだわりを持ちたい方には
評価されるハウスメーカーではないかと思います。
◇ 富士住建の評判 その1 : 営業マン
ハウスメーカーの営業でいい評判は聞きませんが、
富士住建も同様のようです。
ハウスメーカーの営業マンは、知識的な部分に期待する方もいますが、
基本的には、
「伝えたことにしっかりと対応してくれる」「嘘を言わない」「誠実な態度」
など、接客の基本的な部分を望んでいます。
長年営業を続けている方は、お客様との信頼関係がいかに大切かを
理解されている方が多いので、基本的にクレームやミスが少ないと
思います。
営業成績が良くても売りっ放しといった方もいるので判断は難しいのですが、
すぐに契約するようなことをせず、しっかりとその人の人間性まで
見極めるようにしてください。
ハウスメーカーで家を建てる方は、その担当者がどうなのかによって
全く違う家づくりになります。
良い営業マンと出会えることを祈っています。
◇ 富士住建の評判 その2 : 商品について
富士住建の標準仕様の評判は、比較的良いようです。
お風呂が1.5坪もあることに不満を感じられる方もいるようですが、
住宅設備は価格の割には良いものが採用されています。
ただ、標準仕様が少ないことや、オプションの価格が極端に高いなど
選択の自由度は低いため、
富士住建の仕様にある程度妥協できる方でないと
本当に満足することは難しいようです。
富士住建は、工法によって商品のバリエーションが異なります。
◇ 在来軸組み工法
- WISTERIA
1階の壁には、面で力を支えるような方法を採用しています。
また、梁と呼ばれる地面と水平にかける木材はLVLという
木の丸太を大根の桂剥きのように薄くスライスして、
スライスしたものを貼り合わせて木材のように仕上げた材料を使っています。
また、J-WOOD工法というそのLVLの梁を専用金物で柱などと緊結する方法を
採用しています。
J-WOOD工法は、株式会社ウッドワンが販売する工法ですので、
富士住建だけのものではないですが、法律が厳しくなっているこの時代では、
大手建材メーカーの工法を採用するところも増えています。
☆ 坪単価
40万円代
◇ ツーバイフォー(2×4)工法
- FREESIA
Fパネル工法と呼ばれる工場で生産されたパネルを現場に搬入し、2階の床の構造は、
TJI工法と呼ばれるくるいの少ない工法とされています。
TJI工法とは、ムクの材料ではなく、木材を加工して作った人工の材料で、強度の受け方は
重量鉄骨と似ています。
構造の強度は高いと聞いていますが、木造軸組みと比べ床が硬く感じるなどがあるようです。
すべて接着剤を使用していますので、匂いや化学物質に敏感な方は軸組みのムクの方が
リスクは小さいと言えます。
また、上棟などの際には、雨には要注意です。
☆ 坪単価
40万円台
◇ 在来軸組み工法
- 紀州檜4寸工法
- 紀州の香り 檜日和
紀州は檜や杉などの産地で有名ですが、その紀州檜の樹齢60年ものを使った住宅です。
土台と柱にはすべて4寸の紀州檜を採用しているようで、杉などに比べ地震や風などに
強くなっています。
年輪が詰まっており、赤みを帯びた柱はとてもきれいなもので、壁の中に収めてしまうのが
もったいないと感じてしまいます。
梁は集成材を用いているようで、残念な気もしますが、年間60棟といった棟数制限も
あって、評判が高いようです。
☆ 坪単価
紀州檜4寸工法
45~55万円
紀州の香り 檜日和
50~65万円
ここに表示した坪単価には、外構やローン等の諸経費は含まれていません。
また、地盤改良が必要になった場合には、
追加で100万円近くの費用がかかる場合がありますので、
予算には余裕を持って計画して下さい。
富士住建の家はどれくらい快適かを、
断熱・気密性能、遮音性能、空気の清浄度で
評価します。
◇ 富士住建の断熱性能、気密性能
【評価結果】
★★☆☆☆ (平均以下)
【解説】
家の暖かさや涼しさは、家の断熱性能や気密性能、
自然の光や風をどのように取り込むかの設計手法などから
判断できます。
富士住建の断熱性能、気密性能を見ていきましょう。
富士住建は、ローコストを重視した住宅です。
標準仕様では、
次世代省エネ基準のレベルを満たす住宅となっているように感じます。
☆ 富士住建の断熱仕様
| 部位 | 仕様 | 厚み |
| 床 | 押出法ポリスチレンフォーム | 65mm |
| 壁 | グラスウール16K 熱伝導率0.045 | 90mm |
| 天井 | グラスウール12K(注) U値=0.045 | 170mm |
| 窓 | アルミ樹脂複合サッシ+遮熱Low-Eペアガラス(3+12+3) | - |
※読者からの情報により修正しました。ご指摘ありがとうございました。
(注)ECCJから引用していますが、昭和55年に発表されたデータですので古いのかもしれません。
Q値は、2.7W/m2・K
C値は公表されていません。
断熱材はグラスウールを採用しています。
次世代省エネ基準を満たすレベルとなっています。
Q値計算をすると、2.7を上回ることが可能な仕様になっているようです。
価格を見ると、サッシにアルミ+樹脂のサッシを採用しているのは
評価できる点だと思います。
また、自然の風や光を家に取り込むような提案は
設備に頼りすぎないことが少エネに繋がります。
省エネも大切ですが、使わない提案は日本人の住まい方としては必須でしょう。
富士住建では、その提案は積極的に行っていないようです。
他のハウスメーカーの断熱性能は
で確認してください。
◇ 富士住建の遮音性能
【評価結果】
★★☆☆☆ (平均以下の性能)
【解説】
遮音性能は、家の中に外の音を入れない性能を指します。
たとえば、家の前が交通量の多い道路だった場合、
「その車が通る音が室内に入ってくると熟睡できない」、
「テレビの音量を上げないといけない」
「家族とゆっくり会話ができない」
などの問題が出てしまいます。
そのため、家の快適性には、家の中の静かさも重要になってきます。
遮音性能は、換気口などの単純開口の有無や気密性能、窓の性能、壁の性能などで
ある程度推測することができます。
・単純開口
まず、換気ですが、富士住建は第3種換気システムを採用しています。
ダクト式ではなく、各部屋に給気ファンが取り付けられる方式のため、
そこからの音の侵入が考えられます。
また、C値は公表されていませんので、隙間については評価できませんが、
あまり期待できないでしょう。
・窓の性能
アルミ樹脂複合サッシが入っています。
アルミ樹脂複合サッシは、樹脂サッシや木製サッシと比較すると開閉する窓部分(障子部分)と
窓枠部分の隙間がどうしても生じてしまいます。
ただ、ペアガラスが採用されていますので、ある程度音を低減することができます。
・壁の性能
壁の仕様ですが、グラスウールが採用されています。
グラスウールは、ロックウールほどではありませんが、
断熱材の中でも遮音性の高い断熱材のひとつです。
厚さも十分あり、壁の吸音には十分な仕様だと思います。
・その他
階間にグラスウールを入れられているようです。
外の音対策ではなく、室内で発生する上下階の音の伝搬を抑えることが可能なため、
こういった仕様設定は評価できるのではないでしょうか。
◇ 富士住建の空気の清浄度
【評価結果】
★☆☆☆☆ (最低限のレベル)
【解説】
空気の清浄度は、建材からでる化学物質対策への姿勢と
換気システムのフィルター性能、気密性に関係してきます。
富士住建の家の空気の清浄度は、
あまり期待できないのではないでしょうか。
・化学物質への取り組み
シックハウス症候群などの発症事例がマスコミなどで大々的に
取り上げられることは無くなりましたが、
いまだに新築住宅に入ってシックハウス症候群の症状を発症される方がいます。
企業としては、法律を順守して建てることが最低限の対策ですが、
大手ハウスメーカーの中では、自社で化学物質の濃度測定を行うなどの
取り組みをしているところもあります。
富士住建は法律を遵守するレベルのようです。
・換気システムのフィルター性能
アイフルホームの換気システムは第3種換気システムです。
第3種換気システムでは、各部屋に取り付けられる給気口に
高性能なフィルターを取り付けるのは難しいです。
また、気密を確保できていない住宅で第3種換気システムを取り付けると
換気計画通りの換気が出来ない危険性が高くなります。
メンテナンスの手間やコストはあまりかからないのですが、
室内の空気の安全性を考えると、あまりお勧めはできません。
・気密性能
断熱性能や遮音性能でも紹介しましたが、気密性能が低いことによって、
ホコリや花粉などの侵入量が増えます。
富士住建の気密性能は公表されていませんが、
次世代省エネ基準レベルのC値=5.0程度ではないでしょうか。
近年の高気密住宅の中ではあまりパッとしない数値です。
もし、気密を考慮されるのであれば、断熱仕様を見直すか、
違うハウスメーカーを選択した方がいいのではないでしょうか。
☆ ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2009 で「ecolo(エコロ)」が優秀賞を受賞
昨年のハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリックでは、
富士住建の「エコロ」が優秀賞を受賞しました。
この商品ですが、設備以外の特長になると、断熱塗料を採用しているところでしょう。
熱貫流率が低い(U=0.015W/mK)材料を1mmほど塗布する方法で、
断熱というより遮熱を目的としたものではないでしょうか。
断熱塗料については、厚みが確保できないため、熱貫流率がいくら高かろうと
全体からみた断熱性能はあまり変わりません。
たとえば、この塗料を塗った断熱効果は、最も安価なグラスウールを3.3mm施工したのと
同等の性能になります。
セラミック樹脂のため、遮熱の効果は期待できるのかもしれませんが、
将来的なことも考慮するとアルミシートと断熱材の厚みを増す方が
合理的で将来費用がかからなくていいように感じます。
- 埼玉ショールーム
〒362-0806 埼玉県北足立郡伊奈町小室9745-1
- 横浜ショールーム
〒224-0037 神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎南2-19-7
- 流山ショールーム
〒270-0163 千葉県流山市南流山6-9-2
- 世田谷ショールーム
〒157-0064 東京都世田谷区給田3-26-27
- 熊谷ショールーム
〒360-0804 埼玉県熊谷市代877-1
- 湘南ショールーム
〒254-0823 神奈川県平塚市虹ヶ浜20-14
- 高崎ショールーム
〒370-0851 群馬県高崎市上中居町504-1
- 所沢ショールーム
〒359-0045 埼玉県所沢市美原町1-2923-1
- つくばショールーム
〒305-0035 茨城県つくば市松代1-6-1
- 宇都宮ショールーム
〒321-0151 栃木県宇都宮市西川田町931-2
- 船橋ショールーム
〒274-0074 千葉県船橋市滝台2-3-9
- 川口ショールーム
〒332-0031 埼玉県川口市青木1-6-9
- 相模原ショールーム
〒229-0032 神奈川県相模原市矢部2-17-21
- 水戸ショールーム
〒311-4152 茨城県水戸市河和田2-1800-1
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□






